水野敬也さんの人気シリーズの5作目である『夢をかなえるゾウ0(ゼロ)』を読みました。
あまりに感動と興奮があったので今回は本書に登場する神様ガネーシャの教えごとに感想を書いていきます。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
ガネーシャの教え「インターネットを1日断つ」
スマートフォンでどこでもオンラインに繋がることができる現代人にとって、この教えはとても難しいです。
しかし、思い切って試してみると、スマートフォンがないだけで自由時間がとてつもなく増えることに気づきます。
普段は目に入らない自然に目が行ったり、積読状態になっていた本を読んだりと、普段しない行動を取ることができます。
そこから新しい気づきを得ることができ、思わぬヒントを得ることができます。
ガネーシャの教え「やりたくないことを全部書き出し、やりたいことに転換する」
これは本書の中で最もワクワクする教えだと個人的に思っています。
例えば「朝早くから会社に行きたくない」→「フリーランスになって定時を自分で決められるようになる」というようにやりたくないことをやりたいことに書き換える作業を行います。
実際にやってみるとわかりますが、やりたいことに転換していくうちに心の中がワクワクしていきます。
書きながら出てきた「やりたいこと」は自分の心から願望です。
夢がない人が最初に行うべきことはこのステップではないかと感じました。
ガネーシャの教え「苦手な人の信念を読み取る」
この本の中で最も精神的に難しいと感じるのがこの課題(教え)です。
物語の中では主人公にパワハラを繰り返す課長と向き合うようガネーシャは語りかけます。
絶対に許せない相手の信念を探る、というのはとても難しいです。そうしようとしても心が勝手に憎しみの感情でいっぱいになってしまいます。
しかし、許せない人の行いもその人なりに正しいことをした結果なのだと思えると人への理解がグッと深まる気がします。
いつしか、許せる日が来ると信じます。そしてその時は自分の夢が達成された状態になっているのではと期待します。
ガネーシャの教え「自分と同じ痛みを持つ人を助ける」
本当の夢とは自分と同じ痛みを持つ他者を救うことで自分を救うことだ、とガネーシャは言いました。
自分自身の過去の体験を振り返ると、人間関係での苦しみや失敗したことへの悔しさなどの「痛み」が思い起こされます。
どうしようもなく辛い体験をした時、もし自分と同じ思いをしている人がいたら…と考えてみると、いますぐその人のところに行って言葉をかけたいと言う気持ちになります。
心から人の助けになりたい、と感じたらそれが自分の夢なのだと気づかされました。
本当にやりたいことは自分の体験の中にあるのかも、と思いこの本を読めてよかったと心から感じました。